裏の事情? ― 2007/10/02 21:46

とある国の伝統的スポーツ界の選手を育成するクラブで、一人の若い選手が死んだ。クラブの監督と先輩選手達が指導と称して、その若い選手に暴力を振るっていたというのである。彼らはあくまで通常の指導と主張していたのだが、遺体の状況からするにどうやらリンチが行われていたのは明白なのである。

要するにリンチ殺人なのだが、どういう訳かその伝統スポーツの協会は監督らの説明をほぼ真に受けていたようで、リンチであると認識したのはマスコミでこの事件が大いに話題になって追及を受けたからなのだそうだ。更に不思議なのは、警察はこの事件を立件しようとしているのだが進展が見られず、監督らの処分がどうなるかの話題が先行して、関係者の逮捕が依然として行われていないのである。

どうやらここには裏の事情があるようで、協会がその資格を認めている人間を現役のままで逮捕されては非常にまずいようなのである。恐らく何らかの圧力が警察にかかっており、強制捜査にも踏み込めないのであろう。このスポーツは非常に長い歴史を誇っており、国技としての扱いを受けている。その権勢はかなりのものなので、チャンピオンは社会的にもかなり高い地位を占める。また興行的側面をもっており、利権等のしがらみも非常に多い。

また、リンチ殺人であることが明らかになっても、マスコミ各社は「殺」の一文字すら使っていない。誹謗・中傷になってはいけないと恐れているかのようだ。警察も表立って動けないぐらいだから、その裏の圧力の凄さを窺い知る事ができよう。

こんなことがまかり通っているその国は一応民主主義国家を名乗っているようである。またその隣の国が独裁国家で、この国はその独裁国家と対立しているのだが、その独裁国家が人権を蹂躙していると国家キャンペーンを行って非難しているそうだ。国内でこのような事件が起こる国が人権を云々するというのも非常におこがましい話ではないか。

ひどい国もあったものである。
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