バッシングしたがる社会 ― 2007/10/09 23:03

ある若い女優が主演映画の舞台挨拶で不遜な態度をとったというので、各方面からバッシングを受けている。興行成績に影響するからというのがその主な理由らしい。

最近のこの種のヒステリックな世論の動向には辟易する。若者は自らの才能を恃みにして傍若無人な振る舞いをするものだ。しかし、やがてその代償を払うときは来る。わざわざ周囲が騒ぎ立てて潰しにかかる必要もあるまいにと思う。

僕はこの女優については全くといって良いくらい知らないが、才能のある人間なら純粋に仕事内容だけで評価してもらいたいと思うだろう。勉強不足のインタビューアーに質問を受けたり、創造の苦しみを知らない一般人に媚を売ったりすることは耐え難いに違いない。

衆目の集まる中ふてくされるというのは、非常に子供っぽい幼稚な行動ではある。が、それも若さゆえの過ちというものではないか。その行動に至る理由を理解せずただ責め立てるのは、若い才能の芽を摘み取ることになってしまうのではなかろうか。

最近、社会的な寛容度が非常に低くなっていると感じる。ちょっとしたミスでも取り返しのつかない社会構造になってしまっている。一時期はやった「再チャレンジ」などという言葉もこうした背景から生まれるのであろう。

ゆとりのある社会はゆとりのある心から生まれる、ということか。
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